CAMPP v0.3.14 対応

CAMPP ユーザーマニュアル

CAMPP を使って自分のコンピューター上で PHP サイトとデータベースを動かすために必要なことをすべて説明します。

CAMPP のインストール

CAMPP はローカル Web 開発環境です。Caddy(Web サーバー)、PHP、MySQL または MariaDB、PostgreSQL、phpMyAdmin、Adminer を 1 つのアプリにまとめています。ユーザーフォルダー内で動作するため、管理者権限は不要です。

  • Windows: CAMPP-x64.exe(推奨)または .msi。ポータブル版の .zip はインストールせずに実行でき、offline 版にはすべてのランタイムが同梱されています。
  • macOS: universal.dmg は Apple Silicon と Intel の両方で動作します。開いて CAMPP を「アプリケーション」フォルダーへドラッグしてください。
  • Linux: .deb(Ubuntu/Debian)、.rpm(Fedora/openSUSE)、.AppImage、またはポータブル版の .tar.gz。
Windows では SmartScreen が不明なアプリとして警告することがあります。More info をクリックし、Run anyway をクリックしてください。macOS 版は Apple による署名と公証を受けています。

初回起動

CAMPP を初めて開くと、短いセットアップウィザードが表示され、選択したランタイムをダウンロードします。

  1. ようこそ画面で Get Started をクリックします。
  2. 使用するコンポーネントを選び、それぞれのバージョンを選択します。Caddy と PHP は必須です。
  3. 同じ画面で、インストールする各データベース(MySQL/MariaDB と PostgreSQL)の root パスワードを設定します。データベースへのログインに使うので、忘れないようにしてください。
  4. Download & Install をクリックします。CAMPP がすべてをダウンロードしてセットアップします。
  5. 完了したら Continue to Dashboard をクリックします。
Linux でウィザードに不足しているシステムパッケージが表示された場合は、パッケージマネージャーでインストールしてから Retry Check をクリックしてください。

サービスの起動と停止

Services:各行にバージョン、ポート、状態と、起動・停止を切り替えるスイッチが表示されます。

Services ページには、インストール済みのすべてのサービスが一覧表示されます。行のスイッチで起動・停止、丸い矢印で再起動ができます。上部の Start all / Stop all でまとめて操作することもできます。

一覧の下にあるカードから、Website、phpMyAdmin、Adminer、または Projects folder を開けます。最初の 3 つは Caddy が実行中である必要があります。

サービス既定のポートアドレス
Web サーバー(Caddy)8080http://localhost:8080
PHP-FPM9000内部用(Caddy が使用)
MySQL / MariaDB3307127.0.0.1:3307
PostgreSQL5433127.0.0.1:5433
CAMPP はこれらの標準以外のポートを使用するため、すでにインストール済みの MySQL や PostgreSQL と並行して実行できます。

プロジェクト

各 Web サイトは projects フォルダー内にそれぞれ専用のフォルダーを作って配置します。フォルダーを開くには、Services ページの Projects folder カードをクリックします。

projects/
├── my-site/
│   ├── index.php
│   └── style.css
└── shop/
    └── index.html
  • http://localhost:8080/my-site/ にアクセスすると my-site/index.php が実行されます。
  • index.html があるフォルダーは静的サイトとして配信されます。
  • 存在しないページや、index.php も index.html もないフォルダーでは 404 Not Found が表示されます。その場合は /my-site/report.php のようにファイルを直接指定してください。
http://localhost:8080 では、PHP のバージョンとクイックリンクを含む CAMPP のウェルカムページが表示されます。

データベース

設定項目MySQL / MariaDBPostgreSQL
ホスト127.0.0.1127.0.0.1
ポート33075433
ユーザーrootroot
パスワードセットアップ時に設定した root パスワードセットアップ時に設定した root パスワード

PHP から PDO で接続します:

<?php
$mysql = new PDO('mysql:host=127.0.0.1;port=3307;dbname=test;charset=utf8mb4', 'root', 'your-password');
$pgsql = new PDO('pgsql:host=127.0.0.1;port=5433;dbname=postgres', 'root', 'your-password');
MySQL では localhost ではなく 127.0.0.1 を使用してください。localhost を指定すると、PHP は TCP ポートではなくローカルソケットで接続しようとします。
phpMyAdmin(http://localhost:8080/phpmyadmin):root とデータベースのパスワードでログインします。
Adminer(http://localhost:8080/adminer):MySQL または PostgreSQL を選び、データベースのパスワードを入力します。

phpMyAdmin と Adminer は常にパスワードを要求します。これにより、サイトをネットワークで共有している場合でもデータベースを安全に保てます。

コンポーネント

Components:CAMPP が実行するソフトウェアのインストール、再インストール、削除を行います。

Components ページには、各コンポーネントとインストール済みのバージョンが表示されます。Install で未インストールのものを追加し、Uninstall で削除し、Reinstall で別のバージョンを選び直せます。

Reinstall:バージョンを選んでから Reinstall をクリックします。
PHP の最新のセキュリティ修正を適用するには、Components → PHP → Reinstall を開き、Latest と表示されたバージョンを選択してください。
コンポーネントのインストール、再インストール、削除を行う前に、すべてのサービスを停止してください。

設定

Settings:変更は次回サービスを起動したときに反映されます。
  • Network: Local only(既定)では、このコンピューターからのみサイトを開けます。LAN にすると、同じネットワーク上の他のデバイスからもアクセスできます。
  • Ports: 他のプログラムがすでにポートを使用している場合は、ポートを変更します。
  • Database passwords: 新しい root パスワードを入力します。空欄のままにすると現在のパスワードが維持されます。現在のパスワードが表示されることはありません。
  • Delete all projects and databases: projects フォルダーを空にし、すべてのデータベースを削除します。バックアップは作成されないため、先にバックアップを取ってください。
設定は、すべてのサービスが停止しているときにのみ変更できます。テーマ(System、Light、Dark)は、サイドバー下部のアイコンでいつでも切り替えられます。

バックアップと復元

Backup:プロジェクトとすべてのデータベースデータを 1 つの zip にまとめます。
  1. Services ページで Stop all をクリックします。
  2. Backup を開き、Back up now をクリックします。一覧に zip が表示されます。
  3. バックアップの状態に戻すには Restore をクリックします。CAMPP は先に現在の状態を保存する(before restore と表示)ため、復元を元に戻すことができます。
  4. 不要になったバックアップは Delete をクリックして削除します。
Open folder でバックアップの保存場所を確認できます。別のコンピューターへ移行するには、zip をそのコンピューターの backups フォルダーにコピーしてください。
データベースのデータは同じオペレーティングシステム(Windows、macOS、Linux)でのみ復元できます。異なるシステム間でデータベースを移行するには、phpMyAdmin または Adminer でエクスポートし、移行先のコンピューターでインポートしてください。

他のデバイスと共有する

既定では CAMPP は 127.0.0.1 でのみ応答するため、他の人がサイトやデータベースにアクセスすることはできません。

  • LAN モード(Settings → Network)を使うと、同じネットワーク上のスマートフォンや他のコンピューターから http://192.168.1.20:8080 のようにサイトを開けます。
  • ngrok(Windows)を使うと、サイトにインターネット上の公開アドレスを付けられます。Components ページで ngrok をインストールし、ngrok.com で取得した authtoken を Settings に貼り付けてから、Services ページで ngrok を起動します。
LAN モードと ngrok は信頼できるネットワークでのみ使用し、データベースには強力なパスワードを設定してください。LAN モードが有効なときにパスワードが弱い場合は、Settings に警告が表示されます。

トラブルシューティング

Debug:バージョン、フォルダー、ポートチェック、完全リセット。
  • サービスが起動しない: Debug → Port check を開きます。ポートが In Use の場合は他のプログラムが使用しているので、Settings でポートを変更してください。
  • phpMyAdmin や Adminer にログインできない: root とデータベースのパスワードを使用してください。新しいパスワードは Settings → Database passwords で設定できます。
  • サポートが必要な場合: Copy diagnostics をクリックし、結果を GitHub の issue に貼り付けてください。
  • 最初からやり直す: Reset installation はランタイム、データベース、設定を削除します。projects フォルダーとバックアップは残ります。

CAMPP のファイルの保存場所

システム場所
WindowsCAMPP のインストール先フォルダー(既定は %LOCALAPPDATA%\CAMPP)、またはポータブル版を展開した場所
macOS~/Library/Application Support/campp
Linux~/.local/share/campp

その中には、projects(サイト)、mysql/data と pgsql/data(データベース)、backups、logs、runtime(ダウンロードしたプログラム)があります。Debug → Folders で、お使いのコンピューター上の正確なパスを確認できます。

スクリーンショットはこのウェブサイトのライト/ダークテーマに合わせて表示されます。

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