CAMPP のインストール
CAMPP はローカル Web 開発環境です。Caddy(Web サーバー)、PHP、MySQL または MariaDB、PostgreSQL、phpMyAdmin、Adminer を 1 つのアプリにまとめています。ユーザーフォルダー内で動作するため、管理者権限は不要です。
- Windows:
CAMPP-x64.exe(推奨)または.msi。ポータブル版の.zipはインストールせずに実行でき、offline 版にはすべてのランタイムが同梱されています。 - macOS:
universal.dmgは Apple Silicon と Intel の両方で動作します。開いて CAMPP を「アプリケーション」フォルダーへドラッグしてください。 - Linux:
.deb(Ubuntu/Debian)、.rpm(Fedora/openSUSE)、.AppImage、またはポータブル版の.tar.gz。
初回起動
CAMPP を初めて開くと、短いセットアップウィザードが表示され、選択したランタイムをダウンロードします。
- ようこそ画面で Get Started をクリックします。
- 使用するコンポーネントを選び、それぞれのバージョンを選択します。Caddy と PHP は必須です。
- 同じ画面で、インストールする各データベース(MySQL/MariaDB と PostgreSQL)の root パスワードを設定します。データベースへのログインに使うので、忘れないようにしてください。
- Download & Install をクリックします。CAMPP がすべてをダウンロードしてセットアップします。
- 完了したら Continue to Dashboard をクリックします。
サービスの起動と停止
Services ページには、インストール済みのすべてのサービスが一覧表示されます。行のスイッチで起動・停止、丸い矢印で再起動ができます。上部の Start all / Stop all でまとめて操作することもできます。
一覧の下にあるカードから、Website、phpMyAdmin、Adminer、または Projects folder を開けます。最初の 3 つは Caddy が実行中である必要があります。
| サービス | 既定のポート | アドレス |
|---|---|---|
| Web サーバー(Caddy) | 8080 | http://localhost:8080 |
| PHP-FPM | 9000 | 内部用(Caddy が使用) |
| MySQL / MariaDB | 3307 | 127.0.0.1:3307 |
| PostgreSQL | 5433 | 127.0.0.1:5433 |
プロジェクト
各 Web サイトは projects フォルダー内にそれぞれ専用のフォルダーを作って配置します。フォルダーを開くには、Services ページの Projects folder カードをクリックします。
projects/
├── my-site/
│ ├── index.php
│ └── style.css
└── shop/
└── index.htmlhttp://localhost:8080/my-site/にアクセスするとmy-site/index.phpが実行されます。index.htmlがあるフォルダーは静的サイトとして配信されます。- 存在しないページや、
index.phpもindex.htmlもないフォルダーでは 404 Not Found が表示されます。その場合は/my-site/report.phpのようにファイルを直接指定してください。
データベース
| 設定項目 | MySQL / MariaDB | PostgreSQL |
|---|---|---|
| ホスト | 127.0.0.1 | 127.0.0.1 |
| ポート | 3307 | 5433 |
| ユーザー | root | root |
| パスワード | セットアップ時に設定した root パスワード | セットアップ時に設定した root パスワード |
PHP から PDO で接続します:
<?php
$mysql = new PDO('mysql:host=127.0.0.1;port=3307;dbname=test;charset=utf8mb4', 'root', 'your-password');
$pgsql = new PDO('pgsql:host=127.0.0.1;port=5433;dbname=postgres', 'root', 'your-password');localhost ではなく 127.0.0.1 を使用してください。localhost を指定すると、PHP は TCP ポートではなくローカルソケットで接続しようとします。phpMyAdmin と Adminer は常にパスワードを要求します。これにより、サイトをネットワークで共有している場合でもデータベースを安全に保てます。
コンポーネント
Components ページには、各コンポーネントとインストール済みのバージョンが表示されます。Install で未インストールのものを追加し、Uninstall で削除し、Reinstall で別のバージョンを選び直せます。
設定
- Network: Local only(既定)では、このコンピューターからのみサイトを開けます。LAN にすると、同じネットワーク上の他のデバイスからもアクセスできます。
- Ports: 他のプログラムがすでにポートを使用している場合は、ポートを変更します。
- Database passwords: 新しい root パスワードを入力します。空欄のままにすると現在のパスワードが維持されます。現在のパスワードが表示されることはありません。
- Delete all projects and databases: projects フォルダーを空にし、すべてのデータベースを削除します。バックアップは作成されないため、先にバックアップを取ってください。
バックアップと復元
- Services ページで Stop all をクリックします。
- Backup を開き、Back up now をクリックします。一覧に zip が表示されます。
- バックアップの状態に戻すには Restore をクリックします。CAMPP は先に現在の状態を保存する(before restore と表示)ため、復元を元に戻すことができます。
- 不要になったバックアップは Delete をクリックして削除します。
トラブルシューティング
- サービスが起動しない: Debug → Port check を開きます。ポートが In Use の場合は他のプログラムが使用しているので、Settings でポートを変更してください。
- phpMyAdmin や Adminer にログインできない:
rootとデータベースのパスワードを使用してください。新しいパスワードは Settings → Database passwords で設定できます。 - サポートが必要な場合: Copy diagnostics をクリックし、結果を GitHub の issue に貼り付けてください。
- 最初からやり直す: Reset installation はランタイム、データベース、設定を削除します。projects フォルダーとバックアップは残ります。
CAMPP のファイルの保存場所
| システム | 場所 |
|---|---|
| Windows | CAMPP のインストール先フォルダー(既定は %LOCALAPPDATA%\CAMPP)、またはポータブル版を展開した場所 |
| macOS | ~/Library/Application Support/campp |
| Linux | ~/.local/share/campp |
その中には、projects(サイト)、mysql/data と pgsql/data(データベース)、backups、logs、runtime(ダウンロードしたプログラム)があります。Debug → Folders で、お使いのコンピューター上の正確なパスを確認できます。
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